誠文堂新光社は、9月3日に、『万葉の鳥』を刊行した。
現存する最古の和歌集である『万葉集』。花鳥風月を詠んだ歌が豊富な『万葉集』では、はっきりわかっているだけでも、約30種の鳥を題材にした歌が詠まれている。愛らしい鳥の姿や、その鳴き声に、愛しい人の姿や心情を重ねたり、季節の移り変わりや身近な出来事をつづったりと、内容も様々。
同書では、そんな『万葉集』で詠まれた約30種の野鳥について、その品種ごとに和歌の愉しみ方を読み解いていく。また、それぞれの項の末尾には、「鳥しるべ」として、現在のバードウォッチングにも活用できる様々な情報も掲載している。
《鈴木まゆこ》