アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)は、10月1日に誕生した、同園で15羽目となるエンペラーペンギンの赤ちゃんを10月7日より公開している。
同園では、体に力が付き始める体重約500gまでスタッフの手で育て、親鳥のもとへ返し自然育雛を促す、「初期人工育雛」を行っている。現在は、赤ちゃんが人間を親と認識しないよう給餌の際はペンギンのマスクを被り、録音した親鳥の鳴き声を聞かせながら育てている。これは「生まれて初めて見た動くものを親と認識する」という鳥類の習性を利用してのことだ。
また、親鳥に対しては、擬卵(石灰で作った偽物の卵)を抱かせ、まだ赤ちゃんが生まれていないと思わせており、赤ちゃんが約500gまで成長したら、そっと擬卵と引き換えに赤ちゃんを抱かせて自然育雛を促していく。
■公開概要
・公開開始日:10月7日
・公開時間:開園~16時半
・公開場所:ペンギン王国1階