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双子パンダ・シャシャオとレイレイ、公開に向けて室内展示室に慣れる練習をスタート…上野動物園

上野動物園の双子パンダ・シャオシャオ(手前)とレイレイ(奥)ともに180日齢)
  • 上野動物園の双子パンダ・シャオシャオ(手前)とレイレイ(奥)ともに180日齢)
  • 上野動物園のジャイアントパンダ・シャオシャオ
  • 上野動物園のジャイアントパンダ・レイレイ
  • 上野動物園のジャイアントパンダ・シャンシャン
  • 上野動物園のジャイアントパンダ・リーリー
  • 上野動物園のジャイアントパンダ・シンシン

上野動物園(東京都台東区)は、ジャイアントパンダの「シンシン」とその双子の子供「シャオシャオ」と「レイレイ」、「リーリー」と「シャンシャン」の近況を発表した。

12月23日に誕生から半年を迎えた双子のシャオシャオとレイレイ。来年1月の公開にさきがけ、室内展示室の環境に慣れるため、12月18日より室内展示室に移動した。2頭にとっては初めての場所だったが、室内に設置されている木に登ったり、じゃれあったりするなど、活発に動き回っているそうだ。移動後も母乳に追加して与えている人工乳はしっかりと飲んでおり、今のところ特に問題はないという。

母シンシンも、出産前まで暮らしていた室内展示室の環境に慣らす練習を開始した。12月16日と17日の日中、屋外放飼場を通って久しぶりに室内展示室に戻ったが、落ち着いてタケを採食したり、休息をとったりしていたという。

母子ともに特に問題がなかったことから、以降、室内展示室と隣り合った寝室で飼育している。シンシンは、清掃時などに屋外放飼場に出すこともあるが、子どもたちは現時点では屋外放飼場には出ていない。公開に向け、人の動きや物音に慣らす練習を非公開で慎重に進めていくとしている。

母子は、2022年1月12日より西園「パンダのもり」にて公開が予定されている。当面の間、事前申し込みによる抽選制(各日約1000人)となっており、抽選の申し込みは専用のインターネットサイトにて受け付け中だ。

リーリーは、西園「パンダのもり」観覧エリアの施設整備工事が終了したため、12月17日より展示が再開された。健康状態は良好だという。また、シャンシャンも、東園のジャイアントパンダ舎で元気に過ごしているとのこと。

動画では、ハズバンダリートレーニング*の様子も公開。リーリーとシンシンは中国で飼育されていたときからハズバンダリートレーニングを行っていた。来園後、飼育管理が安定した2011年9月27日から再開し、現在も継続しているそうだ。また、シャンシャンは2019年2月4日からハズバンダリートレーニングを開始し、飼育係の指示に対して口を開けたり、前あしを出したりするなどさまざまな項目に取り組んでいる。

* 動物の健康な飼育と人間の安全な作業を目的として、動物に自発的な行動をとらせるための訓練

《鈴木まゆこ》

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