日本獣医生命科学大学は、「家族のいない犬と猫をしあわせにするプロジェクト」の活動資金を募るため、READYFORにてクラウドファンディングを開始した。
同校は、2019年からシェルターメディスン分野の研究に取り組んでいる。これは、動物虐待・多頭飼育崩壊・飼育放棄・災害など、様々な理由によって飼い主を失った犬や猫を保護・管理する、比較的新しい獣医学研究分野である。その活動資金を募るため、「家族のいない犬と猫をしあわせにするプロジェクト」と称し、クラウドファンディングを開始した。
同プロジェクトでは、家族がいない動物を生み出さない仕組みを作るとともに、家族がいなくなってしまった動物を、健全に飼養管理し、新しい家族を見つけることを目指している。そのために、日本で初めて科学的知見を基に犬や猫の集団飼養の動物管理ソフトを開発し、繁殖現場やシェルター等にいる動物たちが健康に、安心して暮らせるような仕組みを考えている。また、やむを得ず家族を失ってしまった動物たちを安全に一時緊急保護できる場所を整備し、いち早く譲渡する取り組みを構築するとしている。
■クラウドファンディング概要
・実施期間：1月20日～3月16日
・目標金額：620万円
・実施先：READYFOR
・資金使途：
繁殖現場やシェルター等、集団で飼養される犬や猫の疾患リスクや問題発生の実態把握
実証を基に、日本初となる集団で飼養される動物を健全に適正管理するための動物管理ソフトの開発
科学的知見を基に、家族がいない動物を生み出さない仕組みの考案
一時緊急保護が必要となる犬や猫の健康診断や検査の実施ならびに収容する飼養環境の整備
動物虐待に遭った犬や猫、繁殖現場から引退した犬や猫の保護、収容、リハビリ、譲渡等
