西表石垣国立公園に位置する「星野リゾート 西表島ホテル」は、3月20日から5月5日までの期間、西表島に住む多種多様な生物の友だちをつくるホテル宿泊者限定のプログラム「友だち100匹できるかな」を開催している。
西表島は、国際的に希少な固有種に代表される生物多様性保全上重要な地域であることが認められ、2021年7月26日、奄美大島、徳之島、沖縄島北部とともに、世界自然遺産に登録された。「ヤマネコが棲む世界最小の島」ともいわれ、わずか289.3平方kmという限られた面積の中に、4857種もの生物が生育・生息している*。
春には新学期が始まり、新しい環境で新たな友だちに出会えるわくわく感がある。「生物多様性」が豊かな西表島で、様々な個性的な生物との交流を通じて、友だちづくりを楽しんでもらいたいと、同プログラムが企画された。
ナチュラリストガイドによる紹介や、実際のフィールドでの生物との交流を通じて、西表島ならではの生物の友だちができるプログラムとなっており、西表島にどのような生物が生息しているのかを知ることから始まる。
まず、ナチュラリストガイドが、生物のことを身近に感じられるよう、ピンクのブーツを履いた「おしゃれ好き」なイリオモテモリバッタ、健脚を誇る「スポーツ万能」なオオハナサキガエル、腕立て伏せをする「筋トレ好き」なサキシマキノボリトカゲなど、生物の特徴を擬人化して紹介。「この子のことをもっと知りたい！」「自分と似ているかも」と生物に親近感が湧く内容となっている。
生物について興味を持ったら、実際にジャングルや干潟などフィールドに出て、“気になるあの子”を探しに行くという。アダンの葉を好み、隠れ家にもしているヤエヤマツダナナフシ、干潮時に大きな群れをつくり動き回るミナミコメツキガニなど、それぞれの生物の性格や習性、友だちへのアプローチ方法の心得について、ナチュラリストガイドがサポート。西表島に生息する生物は同類の中でも種や遺伝子の多様性が高いため、近くでよく見て交流することで共通点を見つけることができる。
最後に、友だちになった生物の特徴や、交流を通じて気づいたことを「友だちノート」にまとめる。貸し出し用のインスタントカメラで、友だちになった生物との写真を撮り、その場でプリントアウト。家に帰った後も、身近にいる生物に興味を持ち、ノートにまとめることで友だちの輪を広げることができる。
■開催概要
期間：3月20日～5月5日
時間：9時半～17時半のうち3時間（開始時間は日によって異なる）
料金：1人8500円（税込）（16歳未満は保護者同伴必須）
定員：1日8人まで（最小催行人数2人）
対象：小学生以上の西表島ホテル宿泊者（6歳以上推奨）
予約：ホテルアクティビティデスクにて2日前18時まで受付
備考：悪天候により中止になる可能性あり。潮位や天候によって開催場所が異なる
