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VRを活用した子ども向け動物愛護教育プログラム、大阪で開始…ネスレ

「ともにくらす ピュリナ わんにゃん教室 the VR」
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ネスレ ピュリナ ペットケアは、包括連携協定を締結している大阪府と協働し、VR技術を活用した動物愛護教育プログラム「ともにくらす ピュリナ わんにゃん教室 the VR」を子供向けに開始する。

近年、子どもたちが動物と触れ合う機会は減少している。かつては一般的に見られた、小学校の「飼育小屋」でのウサギやニワトリの飼育は、学校教育現場での管理の難しさや児童のアレルギーの問題を背景に減少。さらに、ペットの適切な飼養の意識が高まり室内飼育が浸透してきていることや、都市部では野良犬や野良猫が減っており、動物福祉が向上している一方で、子供の家庭外での動物の接触機会や動物との触れ合い方を学ぶ機会が減少している。また、行政においては動物愛護教育を実施するにあたり、動物に負担をかけないより効果的な手段を模索している現状がある。

そのような背景から、このたび開発した同プログラムでは、正しい動物との触れ合い方に加えて、犬・猫の目線で人間との対面を体験するVRならではのコンテンツを盛り込むことで、子どもたちが動物の命の尊さから正しい飼育方法までを楽しみながら学べるようにすることを目指した。

同プログラムの始めに、子どもたちに、VRを通して犬・猫のかわいさを見てもらうことで、動物愛護について学ぶ意欲を高め、犬・猫との正しいふれあい方や正しい飼育方法や飼育環境をレクチャー。VRコンテンツの音声だけでなく、全編を通して現場にいる講師とのやり取りも適宜盛り込むことで、子どもたちの集中をサポートしていく。

初回授業は6月13日に大阪府の羽曳野市立西浦小学校にて実施予定。今後は、大阪府内の小学校を中心に、このプログラムを活用した授業を順次実施していく。

このプログラムを通して、ペットとの暮らしの楽しさや豊かさと共に、命の尊さやペットと暮らす上での責任を子どもたちに伝えることで、同社が目指す「人とペットの豊かな共生社会」を次の世代につないでいくという。

《山本真美》

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