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猫に散歩は必要? 外に連れ出すメリットとリスク

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お外を元気にお散歩するわんちゃんは一般的ですが、お散歩をしている猫ちゃんはあまり見かけませんよね。室内飼いの猫ちゃん達にお散歩は必要ないのでしょうか? 運動不足が気になる方やお外の空気に触れさせてあげたいと思う飼い主さんもいらっしゃるかと思います。そこで今回は室内飼いの猫ちゃん達について気になる、お散歩事情についてまとめてみました。

猫にお散歩は必要なのか

猫のお散歩の必要性は賛否両論ありアンサーが明確になっている問題ではありません。その上で、動物看護師の筆者個人としては必ずしも必要なものではないと考えています。

確かに外の世界に興味を持つ猫や、お散歩を喜んでくれる猫はいます。外の空気や香り、土や草の感触、外でしか経験できないものもたくさんありますよね。元外猫であれば外気に触れることがストレスの発散に繋がるかもしれません。

その経験は猫の人生にとってとても刺激的で価値のあるものになりますが、その経験に匹敵、または上回るほどのリスクが伴うことも忘れてはいけません。

事実、動物病院で勤務していると愛猫のお散歩時に脱走させてしまった、という飼い主さんを度々お見かけします。犬より柔軟で予測できない動きをする猫達。お散歩をさせる場合は入念な準備や練習が必要になります。

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室内で十分な運動量を確保することもできる

運動不足を懸念してお散歩を検討しているようであれば、まずは自宅内で運動量を増やすことができないか試してみましょう。王道の猫じゃらしなどのおもちゃで遊ぶ時間を設けてもいいですし、キャットタワーや電動おもちゃを導入してもいいですね!

トイレや寝床、食事を取る場所、生活の導線をあえて移動が多いような配置にするのも対策の1つ。肥満体型でなければ自宅内でも十分な運動量を満たしていると判断してOKです。

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お散歩に行くときの注意や対策方法

お散歩に連れ出す時は「感染」「脱走」に細心の注意をしましょう。

・感染
ノミやマダニ、ウイルス感染症、お腹の寄生虫、フィラリアなど外の世界は様々な感染のリスクがグッと上がります。ノミダニの予防薬をしっかり塗布し、混合ワクチンの接種を忘れないようにしましょう。最近ではノミ・マダニと一緒にフィラリア、お腹の虫下しができるお薬がありますのでお散歩に出る猫におすすめです。

・脱走
猫達は自由気まま、柔軟な動きが特徴です。犬と同じ感覚でお散歩すると脱走の原因となってしまうことも。猫のお散歩時には安全のため、首輪ではなくハーネスを装着しましょう。首輪とハーネスのダブルリードだとより安心です! 初めてのお散歩、初めてのハーネスに戸惑ってパニックを起こしてしまう子もいますから、まずは自宅で慣れるまで練習してあげてくださいね。さらに万が一に備え迷子札やマイクロチップの装着をしておくこともポイントです。

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無理に連れていく必要はナシ

お外を眺めている姿を見ていると連れ出してあげたくなりますよね。ですがお外に連れていくときはしっかり準備し、愛猫ちゃんのために練習期間を設けましょう。また無理に連れ出す必要はありません。猫ちゃんは嗅覚や聴覚が敏感ですから怖がってしまう子、ストレスを感じてしまう子もいます。愛猫ちゃんの性格を考慮して決めてあげてください。

一度お散歩を知ったあとは、お外へ出る願望が強くなることもあります。お散歩を習慣化するかどうかはご家族で検討し、自宅内の脱走対策も強化しておきましょう!

《吉田つぐみ》

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