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在宅時に起こる愛犬のケガとは?vol.2…同居犬との喧嘩、耳や被毛のケア

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安心して気をゆるめがちな自宅内。今回はそんな自宅内で起こりうるワンちゃんの気を付けたいケガ第2弾です。飼い主さんが良かれと思ってしたことが裏目に出てしまう事も…? 動物看護師の筆者が実際に対応した症例とともにご紹介します。

どんなに仲良くても油断は禁物!…同居犬の喧嘩

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仲良しの同居犬がいる場合、フリーにしてお留守番をしてもらうことや目を離すこともありますよね。ですが中には犬本来の群れ生活の中で上下関係が構築する社会的本能を強く持ったワンちゃんもいます。

そういったワンちゃんはヒートアップすると普段の姿からは想像できないほど野生的で激しい喧嘩をしてしまいます。例えば食事やおやつの取り合い、お気に入りの場所が喧嘩の火種になることも…。先住犬が後輩犬に教育的指導の意味合いで咬みついたものが、大きな喧嘩に発展しまうこともあります。

また未避妊の女の子の場合、生理中は気が立っておりちょっかいを出されただけで咬みついてしまう場合があります。実際に体や顔に咬み傷を負ってくるワンちゃんや、中には目に傷を負ってしまい失明してしまったワンちゃんもいらっしゃいました。長時間目を離すときはサークルなど何かで仕切っておくといいかもしれません。

手術になるケースも…お耳や被毛のケア

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夏場にいらっしゃるケースが多いのですが、暑さを緩和するため耳や毛をゴムで縛ってあげた、という方に起こってしまうケガです。ゴムをしばる強さが強すぎて細胞が壊死してしまっている事や縛りっぱなしで皮膚が炎症を起こしていることなどがあります。

垂れ耳のワンちゃんの耳を頭の上で長期間結んでいたケースでは両耳が壊死してしまい断耳の手術を行ったことがあります。この子は幸い外耳の部分のみが壊死していたため聴力を失うことはありませんでしたが、耳道まで壊死が進んでいた場合にはもちろん聴力に影響が出てしまっていたでしょう。お耳が気になる方はスヌードという専用のアイテムを使用しましょう。また夏場はサマーカットにしてしまうのも一つの手です。

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愛犬に対し人間の子供と同じ感覚で接することはとてもいいことですが、ワンちゃんの本能的な行動や体の作りを考慮して、人と同じではいけないことも多くあることを頭の片隅に入れておきましょう。少しでも在宅時間を気持ちよく過ごせるよう、愛犬のケガには注意してあげてくださいね。

《吉田つぐみ》

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