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愛犬の睡眠は足りている? きちんと休めるように注意したいこと

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スヤスヤと眠る愛犬の姿は本当に可愛らしく、いつまでも見ていたい気持ちになりますよね。現代は飼い主さんと同じサイクルで睡眠を取るワンちゃんも多いかと思いますが、実は元来ワンちゃん達は夜行性であることをご存知でしたか? 一体どれほど睡眠時間を確保するのが健康なのかもあまり知られていません。そこで今回は犬の睡眠事情について掘り下げていきたいと思います。

睡眠時間の平均は?

犬の平均睡眠時間は約11~14時間と言われています。人間よりも少し長めですね。本来は夜行性ですが、人間と一緒に生活している場合はほとんどが同じ睡眠サイクルになっていきます。飼い主さんが寝ている時間とお昼に数時間睡眠を取るケースが多いでしょうか。犬にとって睡眠はエネルギーの回復に必ず必要な時間です。お昼寝中などついちょっかいを出したくなりますが、ここはぐっと我慢しましょう。

また子犬期は人間の赤ちゃん同様睡眠時間が長いのが特徴です。平均20時間近く寝て過ごすと言われており、これもまた身体の成長やエネルギーの回復のために必要な時間となります。

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たくさん寝た方がいい犬種

実は犬の中には、長めの睡眠時間を必要とする犬種があります。それはセントバーナードやバーニーズマウンテンドッグのような超大型犬や大型犬の犬たちです。体が大きい分エネルギーの消費も激しく、回復のため平均よりも長時間睡眠を取る子が多いようです。

実はほとんどがレム睡眠!?

なぜ人間よりも睡眠時間が長いのかというと、犬の眠りの質や体質が要因となっています。人間は眠りが浅い「レム睡眠」と深く眠る「ノンレム睡眠」の比率が約3:7と言われていますが、犬は反対で睡眠時間の約8割がレム睡眠と言われています。野生時代の名残で、睡眠中に外敵に襲われても即座に対応ができるようにするためです。そのため回復に時間はかかりますが、長時間のレム睡眠でエネルギーの回復、蓄積を行っていると考えられます。

シニア期に気を付けてあげたい睡眠時間のケア

たくさん眠る子犬期から段々と睡眠時間は短くなっていきますが、反対にシニア期に向かうにつれまた睡眠時間は長くなっていきます。身体が加齢と共に衰えていくことでエネルギーの消費も激しくなりますし、回復にも時間がかかります。また筋力が低下していくことで物理的に体を動かすことも難しくなっていくでしょう。中には1日のほとんどを横になって過ごすような子もいます。

シニア期の睡眠は子犬、成犬期とは少し異なり飼い主さんのケアが必要になってきます。体温調節が上手くできなくなる子もいますので、寝床の温度管理は特に注意してあげましょう。また自力で体勢を変えることができない場合、柔らかな布団の上であっても褥瘡(床ずれ)ができてしまいます。3時間おきに向きを変えてあげるなどの介護が必要です。

睡眠時間が足りないとどうなる?

犬にとって睡眠は、健康な生活を送る上で絶対的に必要な時間です。これが極端に欠けると元気や食欲がなくなることや、ストレスが溜まり攻撃的になることもあります。中には自分で毛をむしってしまうなどの自傷行為が見られることも。睡眠サイクルはしっかりと決め、深夜まで大きな物音がしたり明かりがつきっぱなしにならないよう注意しましょう。

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ワンちゃんにとって睡眠は重要な時間です。リラックスして眠れるような環境作りを心がけてあげてくださいね。

《吉田つぐみ》

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