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愛犬の健康と飼い主の癒しにも大切なトリミングと日々のケア

トリミングの様子
  • トリミングの様子
  • CMがきっかけでブームになったチワワ(イメージ)
  • 伝統的なプードルの「ショークリップ」(イメージ)
  • ぬいぐるみ感のあるトイプーのカット
  • 月に1度はプロの手でお手入れが必要
  • ボサボサ感満載のビフォー
  • 2時間半かけた「ふわもこ」
  • 毎日のお手入れも楽しみの1つ

犬たちは毎日たくさんの癒しを飼い主に与えてくれます。寝顔を見ているだけで、穏やかな気持ちにさせてくれます。近所の散歩も、愛犬と一緒なら新しい出会いもあります。

定期的なカットが必要な犬種の場合、シャンプー直後のフワフワ感は格別です。スタイルを変えて気分転換を楽しむこともできます。健康管理面での大切さも含め、トリミングについてまとめました。

トリミングも犬と暮らす楽しみ

血統書の管理を行っているジャパンケネルクラブによると、日本では約200犬種が登録されているそうです。その中でも人気の高いのがトイプードル(トイプー)。人気犬種のランキングでは常にトップを守っています。トイプーは、トリミングで色々なスタイルが楽しめる代表的な犬種でもあります。そのほか、ポメラニアンやマルチーズ、ミニチュアシュナウザー、ヨークシャーテリアなどの飼い主さんも、愛犬のカットを楽しんでいると思います。

「テディベアカット」でトイプードルが人気犬種に

2000年代の始めには、テレビCMの「くぅ~ちゃん」をきっかけにチワワのブームが起こりました。

CMがきっかけでブームになったチワワ(イメージ)CMがきっかけでブームになったチワワ(イメージ)

同じ時期、日本人トリマーがはじめた「テディベアカット」によって、トイプーにも注目が集まるようになります。それまでの定番だった「ショークリップ」から、ガラッと変わったイメージで人気犬種になりました。ペット保険のアニコムによると、12年連続で最も人気のある犬種とされています。

伝統的なプードルの「ショークリップ」(イメージ)

定期的なトリミングが必要な「テディベア」

筆者もその魅力にハマった1人です。多少ディテールは変えていますが、愛犬は2頭ともテディベア系のカットです。何度か違うスタイルにしてみましたが、結局、ぬいぐるみ的な雰囲気に戻ってきました。

でも、このスタイルを維持するためにはメンテナンスが必要です。抜け毛が少ないことで知られているプードルですが、抜けない毛は伸び続けるので定期的にカットします。また、テディベアカットのトイプーに限らず、トリミングで「つくる」スタイルはメンテナンスが必要です。

ぬいぐるみ感のあるトイプーのカットぬいぐるみ感のあるトイプーのカット

健康管理にも必要なトリミング

古い皮脂や汚れを流して皮膚を清潔に保ったり、毛玉ができてバイ菌が繁殖したりするのを防ぐためにもトリミングサロンでのお手入れは大切です。シャンプーやカットの途中には、肌荒れや耳の汚れなど体の細かなトラブルを見つけてもらえることもあります。健康管理の目的も含め、1か月に1度はプロのトリマーさんにお手入れしていただくのがおすすめです。

月に1度はプロの手でお手入れが必要月に1度はプロの手でお手入れが必要

汚れや臭いが気になる場合、その間に1度、家でシャンプーすることもあります。ただ、皮脂を落としすぎるのも肌には良くないので、2週間はあけるのが良いと言われています。シャンプー後は肌の保湿が大切なので、かけ流すタイプの保湿剤を使っています。

トリミング:ボサボサ感いっぱいのビフォー

さて、前回のトリミングから約1か月。飼い主としては、これも可愛いのですがボサボサ感は否めません。

ボサボサ感満載のビフォーボサボサ感満載のビフォー

アフター:至れり尽くせりの2時間を過ごして

ゆっくりお風呂につかり、シャンプー、ブローしていただいた後、丁寧にヘアカットしてもらいます。歯磨きや耳掃除、爪切りとヤスリ掛けまで、たっぷり2時間半かけて仕上げていただきました。

2時間半かけた「ふわもこ」2時間半かけた「ふわもこ」

トリマーさんからのアドバイス

トリマーさんからは毎回、健康面で気が付いたことを教えていただきます。「左のお耳が少し汚れていました。獣医さんに診ていただくような病気ではないと思いますが、耳垢があったら見えている汚れだけ優しく取ってあげてください。そのほかは、問題ないと思います」ということでした。ブラッシングの時にチェックしながら、次に獣医さんに診てもらうとき、念のために確認していただきます。

毎日のお手入れも大切

このスタイルと清潔さを保つには、毎日のお手入れも欠かせません。口の周りは食べ物が付いたり水で濡れたりします。目の下は涙や目ヤニで汚れます。放置すると、固まった目ヤニや濡れた被毛が臭くなることがあります。悪臭がするのは、そこで細菌が繁殖しているからです。皮膚や目のトラブルにつながる可能性もあるので、常に清潔にするよう心がけています。

体全体のブラッシングは数日に1回ですが、顔周りは毎日お手入れします。お化粧用のコットンに水をたっぷり含ませ、目の下に当てて固まった汚れを柔らかくします。その後、ゆっくりコームでとかしながらごみを取り除きます。汚れが落ちたら、乾いたティッシュでもむようにして丁寧に水分を取ります。できるだけ乾かしておかないと、洗濯物の生乾きのような悪臭の原因になります。最後にブラシで形をまとめた後、コームで細かいところを整えて終了です。

愛犬の健康管理と飼い主の癒し

このような毎日のお手入れですが、じゃれ合いの一環として楽しんでいます。愛犬たちは多少迷惑そうですが、ご褒美のおやつを楽しみに我慢して付き合ってくれます。月1回のトリミングと合わせ、1日10分、手をかけることが清潔さを保つことにつながります。

毎日のお手入れも楽しみの1つ毎日のお手入れも楽しみの1つ

と同時に、コロナ禍で何かとストレスを感じる事がある昨今。愛犬に可愛い姿を見せてもらうことが、何よりの癒しになります。これには、同意していただける飼い主さんも多いのではないでしょうか。犬に限りませんが、動物たちに力をもらいながら、暑い夏を乗り切りましょう。

《石川徹》

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