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双子パンダ・シャオシャオとレイレイ、2頭一緒にお母さんの元へ…上野動物園

ジャイアントパンダのシャオシャオ(124日齢)/上野動物園
  • ジャイアントパンダのシャオシャオ(124日齢)/上野動物園
  • ジャイアントパンダのレイレイ(124日齢)/上野動物園
  • ジャイアントパンダの双子(左:シャオシャオ、右:レイレイ、ともに 124日齢)/上野動物園
  • ジャイアントパンダの母・シンシンと双子(左:シャオシャオ、右:レイレイ、ともに 124日齢)/上野動物園

上野動物園(東京都台東区)は、ジャイアントパンダの「シンシン」と6月23日に誕生した双子の子ども「シャオシャオ」と「レイレイ」の近況について発表した。

現在もシンシンは非公開エリアで過ごしているが、屋外にも短時間は出ており、健康状態に問題はないという。餌としてモウソウチク、シノダケ、マダケなどのタケ・ササ類を中心に与えており、副食であるニンジン、パンダ団子、リンゴもよく食べているそう。

シンシンが屋外で採食をしている間、シャオシャオ(オス)とレイレイ(メス)は保育室で管理され、身体検査や測定が行われており、2頭とも健康状態は良好、体重も順調に増えているという。

問題なく2頭を受け入れ

10月23日10時台、出産当日以来初めて2頭の子どもを一緒にシンシンに預けたという。シンシンが隣室で採食をしている間に2頭の子どもを産室に入れ、扉を開けて出入りを自由にしたが、シンシンに特に驚く様子は見られなかったそう。

子どもたちの体をなめたり授乳を行うなど、落ち着いた様子で世話を行っており、問題なく2頭を受け入れたようだ。10日ぶりにシンシンに戻したためか、レイレイよりもシャオシャオの方がより多くの世話を受けている様子が観察されている。

なお、2頭をシンシンに戻す際、個体の認識間違いを防ぐため、シャオシャオの背中に印を付けたそうだが、母子ともにこの印を気にする様子は見られないという。

ジャイアントパンダの母・シンシンと双子(左:シャオシャオ、右:レイレイ、ともに 124日齢)/上野動物園ジャイアントパンダの母・シンシンと双子(左:シャオシャオ、右:レイレイ、ともに 124日齢)/上野動物園

目もしっかりと見えてきた様子

10月25日には、保育室にてシャオシャオが職員を目で追う様子が確認された。レイレイにも同じような反応が見られることから、2頭ともしっかり見えるようになってきているようだ。また、ヒトの声や物音に慣れさせる目的で日中にラジオを流す訓練も続けているという。

同園は、今後もシンシンと子どもの健康状態や行動について注意深く観察を続けるとしており、必要に応じて人工哺乳を追加するなど、「シンシン」の育児をサポートしていくとしている。

「パンダの日」企画を実施中

また同園では、1972年10月28日に日本で最初のジャイアントパンダが同園に来園したことから、10月28日を「パンダの日」としており、10月28日より様々な企画を実施。

10月28日から11月28日17時まで、上野動物園公式サイトのトップページバナーが「パンダの日2021」仕様に変更。また、東京ズーネットYouTubeチャンネルでは、ジャイアントパンダ特別動画が公開された。「リーリー」とシンシンが来園してからのたくさんの出来事、ジャイアントパンダが伝えてくれたことを動画で紹介している。2頭に加えて、「シャンシャン」や双子のシャオシャオとレイレイについても紹介されている。

さらに、パンダアクションの6つの例をgif動画で公開。絶滅が危惧されるジャイアントパンダは、野生での生息数は約1800頭と言われており、世界中で繁殖の取組が進められている。ジャイアントパンダのために私たちができることを、同園では「パンダアクション」と呼んでおり、gif動画を止めたところに記載されている宣言が、その日意識してもらいたいパンダアクションとなっている。

《鈴木まゆこ》

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