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マレーバクの赤ちゃん誕生、17年ぶり…よこはま動物園ズーラシア

1月12日に誕生したマレーバクの赤ちゃんと母親のロコ
  • 1月12日に誕生したマレーバクの赤ちゃんと母親のロコ

よこはま動物園ズーラシア(神奈川県横浜市)は、1月12日にマレーバクの赤ちゃん(オス)が誕生したと発表した。同園でマレーバクの赤ちゃんが誕生したのは、2005年以来17年ぶりとなる。

今回生まれた子の父親は、昨年1月に亡くなった「カイム」。母親は「ロコ」。ロコは初めての出産だったが、非常に落ち着いた様子で赤ちゃんの世話をしているという。

マレーバクは現存するバク4種のうち、唯一アジアに生息している(ミャンマー南部からマレー半島、スマトラ島)。バクの仲間の中では最も体が大きい種で、他のバクと異なり体の色が黒と白のツートンカラーになっているのが特徴。熱帯雨林の森の中で単独で生活しており、木の葉や草などを食べる。水辺を好み、泳ぎも得意だ。生息地の破壊などが要因で、絶滅が心配されており、国際自然保護連合
(IUCN)レッドリストでは、絶滅危惧種(EN、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの)に定められている。

赤ちゃんは、大人の模様と違った斑点模様が特徴的で、生後3ヶ月ほどから徐々に模様が変わり、6ヶ月ほどで大人と同じ模様になる。

なお、赤ちゃんの公開、愛称投票は3月以降を予定しており、決まり次第ホームページ等で告知するとのこと。公開までの間は、ホームページ内のブログ「飼育日誌」で近況情報を紹介していくという。

《鈴木まゆこ》

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