那須どうぶつ王国にて、4月27日にスナネコの赤ちゃんが誕生した。スナネコの誕生は今回が国内初の事例だという。
スナネコは、アフリカ北部や西アジア、中央アジアなどの岩砂漠に生息する世界最小級の野生ネコで、体長は39~57cm、体重は約2~3kg。砂漠に溶け込む毛色をしており、灼熱の砂から足裏を守るためにある肉球を覆うような毛が特徴だ。その愛らしい容姿から「砂漠の天使」とも言われている。
これまで国内での飼育例がなく、3月20日に那須どうぶつ王国とその姉妹園である神戸どうぶつ王国で、日本動物園水族館加盟園館として初めて展示された。繁殖も初の試みだ。飼育担当者によれば「出産が近づいた時、お母さんにプレッシャーを与えないように獣舎に目隠しをしたりできるだけ静かな環境を提供しました」とのこと。
シャリフ(父親)とジャミール(母親)の間に生まれたスナネコの赤ちゃんはメス。生まれてすぐに衰弱状態となったため人工保育で育てられているが、「(よちよち歩き状態ながら)現在は元気いっぱい」だそうだ。誕生時の体重約59g/体長約13cmから5月18日現在の約242g/約15cmへと、体重が約183g、体長2cm増え、すくすく成長している。展示公開は6月下旬以降を予定しているそうなので、正式アナウンスを待ちたい。
担当者は「スナネコの赤ちゃんを見られる機会はめったにありません。公開したら是非、その可愛い姿を見ていただきたい。同時に那須どうぶつ王国が取り組んでいる保全のことも知ってもらえると嬉しいです」とコメントしている。
スナネコ赤ちゃん誕生!
公開は未定ですがすくすく成長してます。#那須どうぶつ王国 #スナネコ #赤ちゃん https://t.co/4ZdQs3Xng0 pic.twitter.com/c6r8s7B07n— 那須どうぶつ王国 (@nakprstaff) May 21, 2020