エサや衛生環境など健康面に気を使っていても、小鳥達は病気にかかってしまう場合があります。特段彼らが病気に罹りやすいという訳ではありませんが、病気の発見が難しい上進行速度が早いと言われており、予防と同時に早期発見・早期治療が欠かせません。
定期健康診断の大切さ
農林水産省が公開している飼育動物診療施設数のデータによると、ペットの診察を扱う動物病院は令和元年時点で国内には1万2000軒ほど存在し、現在も増加傾向にあります。
しかし、犬と猫を専門に扱っている病院が大きな割合を占めており、鳥類を扱う動物病院は全国に3000軒程度しかありません。いざという時に近くの動物病院が鳥類を扱っていないというケースは避けなければなりません。
そのようなリスクを回避するためにも、飼うと決めた時点で近所の鳥類を扱う動物病院を探しましょう。
また、ペットショップやブリーダーによって多頭飼育されているときから何らかの病気に感染している可能性があるため、彼らを迎えた時点で健康診断へ向かうことをおすすめします。その後は春と秋の年2回に別けて定期的な健康診断を行いましょう。
鳥類専門病院やネットサービスも
鳥類を扱う動物病院の中にも犬猫をメインとしている病院も多いため、数としては少ないですが鳥を専門に扱う動物病院や専門医がいる動物病院を受診した方がより良いでしょう。
筆者自身も実際に動物病院選びで失敗をしたことがあり、当時の過度な処方によって以前飼っていた子には申し訳ないことをしたと今でも後悔しています。セキセイインコなどの体の小さな鳥達にとって、処方量のちょっとした違いが文字通り命取りになり得ます。扱う動物それぞれに異なった処方や治療必要とされるため、複数の動物病院を比較し信頼の置けるかかりつけ医を探しておきましょう。
その他にも、わざわざ病院へと足を運ばなくてもチャットを介し専門医からアドバイスを仰ぐことも出来るネットサービスも存在します。自宅と鳥類専門動物病院との距離が遠いが心配なことがあるといった場合や、正しい治療法を見つけるために主治医の他に意見を求めるセカンドオピニオンとして活用することができます。