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アイペット損保、子犬の骨折と月齢の相関性について分析結果を発表…発生の要因と予防策は?

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  • アイペット損保、子犬の骨折と月齢の相関性について分析結果を発表

アイペット損害保険は、契約者からの保険金請求実績データに基づき、子犬の月齢別骨折発生割合を算出し、子犬の骨折と月齢の相関性についての分析を実施。その結果を発表した。

今回の調査では、1歳未満の子犬の中でも「どの月齢で骨折が多く発生しているのか」を調査するため、同社へ骨折で請求があった契約数を母数とし、発生時点の月齢別に割合を算出し分析を行った。

子犬の月齢別骨折発生割合の推移では、生後3ヶ月から骨折が発生する割合が増加し、生後10ヶ月では最も多い約20%まで上昇、その後は割合が急激に減少している。その結果から、特に生後3ヶ月から10ヶ月までに骨折が起こりやすく、この時期は特に骨折対策が必要であるということが示唆された。

また、同社の獣医師によると、骨折は事故疾患であり、しっかりと対策をしていれば防ぐことができる怪我だが、対策をしていても発生してしまうのは、「子犬や小型犬特有の骨の脆弱性」「子犬の未熟な判断力」「飼い主の知識不足」といった3つの要因が挙げられるとしている。

昨今では、外出自粛による生活様式の変化を受け、今まで犬を飼育した経験がない人が犬を家族に迎えるケースも増えている。しかし、迎え始めの頃は犬の飼育に関する事前知識が少なく、不慮の事故が発生してしまうことがある。上記の3つの要因が重なり、骨折につながる可能性も高い。そのため、骨折の予防効果を向上させるためには、正しい抱っこの仕方やソファの高さから飛び降りる危険性、フローリングで滑り骨折する可能性があることなど、飼い主が適切な知識を身に付けることが必要である。

同社では、事前の予防や対策を紹介する獣医師監修による予防啓蒙コンテンツ「うちの子 HAPPY PROJECT」を運営。2017年に公開した「骨折対策」で、全年齢の中でも1歳未満の子犬で骨折が多く発生しているというアンケート結果を公表し、骨折予防の対策を伝えている。実際に愛犬が骨折をしてしまった飼い主に、その時の状況や気持ちを聞き、獣医師が骨折をさせないための対策も紹介している。子犬を迎え入れたばかりの人だけでなく、どの年齢の犬の飼い主にも役立つ内容となっているとのこと。

骨折は、骨がつながるまで数ヶ月にわたり絶対安静が必要で、骨を固定した金属を後に取り除く再手術が必要となったり、治療期間が半年を超える場合もある。同社は、骨折が発生しやすい時期や、子犬の習性をしっかりと理解し、骨折対策を見直してみてほしいとしている。

■調査概要
・調査期間:2019年10月1日~2020年4月1日
・調査対象:調査期間中にペットショップ代理店経由申込みで補償開始した新規契約の骨折発生時点の月齢別データ
・調査サンプル数:669件
・調査方法:骨折にて同社へ請求があった契約数を母数とし、発生時点の月齢別に割合を算出

《鈴木まゆこ》

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