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スーパーマーケットと生き物ミュージアムが連携、売場に並ばない廃棄食材を動物の給餌に活用

スーパーマーケットと生き物ミュージアムが連携、売場に並ばない廃棄食材を動物の給餌に活用
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三井不動産商業マネジメントが運営する「EXPOCITY」内のスーパーマーケット「デイリーカナートイズミヤ」と、水中や陸上の生き物を間近で観察できるミュージアムの「ニフレル」(大阪府吹田市)は、廃棄食材を動物の餌として活用する取り組みを行なっている。

同取り組みは、ニフレルとデイリーカナートイズミヤの間で、2020年の秋に始まった。デイリーカナートイズミヤで出る廃棄食材を、生き物の餌に活用できないかとのニフレルからの相談の声を受け、それぞれの施設・店舗を担当するEXPOCITY職員が両者を引き合わせ、双方が運用方法などを検討した後、12月から連携がスタートした。

廃棄食材は、週に2回、デイリーカナートイズミヤのバックヤードに集められ、ニフレルのキュレーターがカゴに入れて200mほど離れた施設に持ち帰り、動物たちに与える。与えられるものは、ミニトマトやニンジン、大根、キャベツ、ブロッコリー、小松菜などの野菜や、バナナなどの果物。ミニトマトとバナナの他は、切り売り用にカットされた部分や、房から外れた果実、といった形状になっている。

いずれも売り場に並べる前に商品点検・加工・包装セクションで取り除かれた固い外側の葉や、入荷後の点検で商品としてそぐわないものと判断されたものが主で、売場に並べた後、棚から外したものなどもある。

食材は、獣医師やキュレーターが、アクが強いなどの理由で動物にふさわしくないものを選別して除き、数日に分けて、キャベツや小松菜はカピバラに、ミニトマトやバナナはワオキツネザルに、ブロッコリーの葉の軸はリクガメに、など、それらを好む・適した生き物に、給餌される。

生き物には普段の餌とは別の “旬のお楽しみ”。食品販売の現場には廃棄食材の有効活用。生き物のミュージアムとスーパーマーケットが“隣り合うEXPOCITYならではの取り組みとなっているという。

同社は、現在はまだ小さな取り組みではあるが、食料の廃棄を減らし食品ロスを減少させるパートナーシップは、SDGs(持続可能な開発目標)に合致した取り組みともいえるとし、施設・店舗間のこうした取り組みを応援するとともに、連携施策促進に積極的に取り組んでいくとしている。

なお、この連携を受け、敷地内の植栽で生き物の餌や巣材に活用できそうな植栽種目であるシラカシやモミジなども、植栽管理を委託している業者の協力のもと、ニフレルへ届けているとのこと。

《鈴木まゆこ》

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