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アニコムとマツダが子犬の「しつけ教室」で初コラボ…絆を深め、お出かけ楽しむコツをアドバイス

アニコム×関東マツダ 子犬のしつけ教室
  • アニコム×関東マツダ 子犬のしつけ教室
  • ドッグトレーナーの髙橋氏によれば、「コロナ禍の影響で愛犬と過ごす時間が長くなり、しつけの悩みも多くなってきているのは確か。一年前よりもしつけ教室のニーズは高まっていると感じる」という。悩みの種類で多いのは、まずトイレと甘噛み。次いで吠えの問題だそうだ
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ペット保険のアニコムは、子犬と暮らす契約者を対象に「しつけ教室」を行っている。基本的なレッスンを通して、子犬期に飼い主が抱く悩みに同社のドッグトレーナーが答える。コロナ禍以前には、ほぼ毎週開催され年間1000頭にのぼる子犬たちが参加したそうだ。

緊急事態宣言が解除され、このしつけ教室が再開された。10月28日には、初の試みとして自動車メーカーのマツダとコラボレーションし、「アニコム×関東マツダ しつけ教室」という形で開催。生後8か月までの子犬10頭とその家族9組16名が会場の関東マツダ高田馬場店に集まった。

当日は、60分のしつけ教室と30分の“おもてなし企画”を三部制で実施。前半のセッションは、「ワンちゃんとのお出かけを、できるだけ楽しくする」ことを目的としたレッスンで、愛犬との絆を深める練習、日々の生活に役立つコマンド、お出かけ時のワンポイントアドバイスという3つの柱で構成されていた。

愛犬との絆を深める練習

最初に紹介されたのは抱っこの仕方。あごの下に腕を入れて体をホールドし、愛犬が安心できるように包み込むのがコツだそうだ。犬にとって急所の1つである首を飼い主の腕に預けることができれば、信頼関係が築けているという。

続いて飼い主の膝の上で仰向け状態を維持する練習。お腹を無防備な状態で晒しても落ち着いていられれば、飼い主を信頼していることがわかる。また、この状態で足や顔、耳、爪など体のどこを触られても気にしないように慣らすことが大切だという。歯磨きやブラッシングなど、日々のお手入れをスムーズに行うための準備としても大切なようだ。

安全のためにも大切なコマンド

子犬を迎えると、日常生活で必要となる号令(コマンド)を覚えさせる必要もある。初めての場合、教え方が分からない飼い主も少なくないだろう。レッスンでは「アイコンタクト」から始まり、「おすわり」「ふせ」「おいで」といった基本動作を無理なく教える方法を学んだ。特に飼い主の横で座って待てることは、信号待ちなどにおける安全確保にも繋がる。安全のための習慣としても、しっかり覚えさせておきたい。

アニコム×関東マツダ 子犬のしつけ教室アニコム×関東マツダ 子犬のしつけ教室

ドライブは安全に気をつけて、短時間から

コロナ禍の影響もあり、クルマで郊外に出かけるケースが増えている。車酔いしやすい犬もいるため、ドライブは短時間から始めて徐々に慣らすのが安心とのことだ。また走行中は、クレートなどに入れシートベルトで固定しておくことが推奨される。抱っこで乗車している場合、愛犬の思わぬ動きが運転の妨げになることもあり得る。また、急ブレーキや事故の際、シートベルトに守られない犬は大ケガを負う危険もある。愛犬と飼い主、両方の安全を確保するためにもクレートでの移動が安心だろう。

また、ドッグランでは、外から様子を見る時間を取ることが必要とのことだ。まず柵越しに他の犬と挨拶をさせ、愛犬が関心を示したのを確認してから入場するのが好ましい。しばらくはリードをつけたままで歩かせ、他の犬との関係性に問題がないことを確認するのがトラブル防止のために大切だという。リードを外した後も決して愛犬から目を離さず、もしもの場合にはすぐに対処できる心構えが重要だ。

フォトスポットやペットバギーも用意

しつけ教室の後は、会場内での撮影タイムとなった。ハロウィーンのデコレーションをバックに、子犬と飼い主が思い思いのスタイルで写真撮影を楽しんだ。また、3列シートを備えたマツダのSUV(スポーツ多目的車)『CX-8』には「エアバギー」のコットが装着されており、飼い主が愛犬とともに乗り心地を確かめていた。マツダの販売店でも取り扱っているこの製品は、シートベルトを利用して簡単に車に取り付けることができる。安全で快適なドライブを楽しむためには便利なアイテムだろう。

フォトスポットで記念撮影フォトスポットで記念撮影

カフェスペースでは、「G-ベクタリングコントロール(GVC)」を紹介する動画が流れていた。GVCは、エンジンからの力をクルマの姿勢に応じて細かくコントロールするマツダ独自の先進技術で、「人馬一体」感のある運転フィーリングと、揺れや傾きの少ない快適な乗り心地を実現しているという。人間が乗って快適なクルマは、犬たちにとっても乗り心地が良いだろう。ビデオでは、ゴールデンレトリーバーがドライブを楽しんでいる様子を見ることができた。

マツダは今後も愛犬家向けのイベントを検討

高田馬場店は都内に3か所あるマツダの旗艦店の1つで、ブランドの発信地としての役割も担っている。これまでエンジニアによるトークショーなどの催しを行っていたが、クルマに直接かかわりのないイベントは初めてだそうだ。下野悦紀店長は、「カーライフに関するご提案の一環として、ペットと共に楽しめるイベントも考えていきます」と、愛犬家向けの取り組みを今後も検討したいと話す。

アニコムの願いはペットの健康

アニコムは2017年にチームを結成し、しつけ教室を始めた。主催するアニコムフロンティアの畑古明宏社長によれば、飼い主と愛犬との円滑なコミュニケーションをサポートしたいとの願いから始まったそうだ。

「病気やケガのないドッグライフを送ってほしいという思いからこの教室を始めました。“しつけ”ができていないと、お出かけが楽しくないだけでなく、飛び降りによる骨折など思わぬケガにもつながります。また、歯磨きなど日常のお手入れは、病気の予防にも大切です」と思いを語る。

直接悩みを相談、参加者も満足

初めての愛犬であるトイプードルの「いくら」ちゃんと参加した夫婦は、子どもたちとも一緒にキャンプに行くのが夢だそうだ。「レッスンを受けるのも、同じくらいの(月齢の)ワンちゃんと触れ合うのも初めてで、私たちにとっても、この子にとってもすごく良い経験でした。これまでもしつけの練習はしていましたが、トレーナーさんから基礎を学ぶことができてとても勉強になりました」と、家族全員での楽しいお出かけに一歩近づいたようだ。

3代目の愛犬となる4か月のマルチーズ「ポン」君と参加した家族は、これまでの愛犬たちになかった甘噛みの激しさで悩んでいたという。「トレーナーさんからアドバイスがほしかったので参加しました。丁寧に教えてもらえましたし、何よりも楽しかったので参加できて良かったです」とのことだ。

関東マツダ高田馬場店にはカフェカウンターやテラス席もあり、抱っこできればペットの店内同伴も歓迎だそうだ。落ち着いた雰囲気の中で、コーヒーを飲みながら愛犬と一緒にゆっくりクルマを眺めるのも良いかも知れない。キッズスペースもあり、ユーザーに優しい店づくりになっている印象も受けた。

《石川徹》

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