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【ズボラ女子とわがままウサギ vol.21】新しい子を迎えたい気持ちと迎えたくない気持ち

ウサギ専門店での出会い
  • ウサギ専門店での出会い
  • 時間を見つけては色々な場所へウサギに会いに
  • 時間を見つけては色々な場所へウサギに会いに
  • 白ベースに黒ぶち、そして耳の先がほんのりピンク
  • 第一印象は「健康なのかは分からないけど、この図太さは、絶対に強い子」
  • ウサギ専門店での出会い
  • ペットロスのおさまらない日々

ペットシッターなどのサービスを知ったことで、「次の子は、絶対に飼わない」という頑なな気持ちは少し和らいだものの、やはりペットロスがおさまらなかった私は、時間を見つけては、動物園やペットショップなど色々な場所へウサギに会いに行きました。

次にお迎えする子の条件を決めておく

ペットは家族。これまでの歴代愛ウサギである「けだま」も「けまり」も、家族に迎えることを決める際に、他の子とは何か違う、運命のような感覚がありました。そのため、どんなに次の子の条件を決めていても、その通りにはいかないことはもちろん分かっています。

そもそも、一人でペットを飼う大変さを十分に思い知っていたので、次の子をお迎えするということ自体に、まだかなりの迷いがありました。

私は、ペットロスと、新しい子をお迎えしたいという気持ちの狭間で揺れながら、それでも寂しくて仕方ない気持ちを落ち着かせるために、色々な場所でウサギと触れ合うなかで、「もし、こういう子に出会えたら、お迎えしよう」と、自分へ言い訳をするように次にお迎えする家族の条件を決めました。

その条件は、「できる限り健康な子であること」。もちろん生き物の健康状態に「絶対」はありません。しかしペットは、どの子を家族に迎えるかの選択権が飼い主にあるため、それぞれの家庭に合った条件を決めて選ぶようにすれば、負担も大きく減り、手に負えなくなるという無責任な事態を防げると思うのです。

そして私が、今までウサギ達と暮らしてきて、一番負担に感じていたことは、やはり体調を崩したときの病院通いや看病と、仕事を両立させることでした。だから、私がもし次の子を家族に迎えるなら、健康な子という条件はとても重要だったのです。

「健康な子を迎えたい」という言い訳

その当時の私は、暇を見つけては、ウサギと触れ合える動物園や良さそうなウサギ専門店など色々な場所に行き、たくさんのウサギに癒されて帰るという日常を続けており、家族に迎えたいと思えるほど可愛い子にも度々出会うことができました。

しかし、そのたびに「でも、この子はうんちが変だからダメだ」とか、「お店の人の世話が行き届いていないからダメ」など、「健康な子」という条件からその子に決めない理由を色々とつけ、飼う決意ができない自分への飼わない言い訳にしていたような気がします。

そうして、様々な場所へウサギに会いに行く中で見つけた1軒のウサギ専門店で、白ベースに黒ぶち、そして耳の先がほんのりピンクという、牛のような柄の1羽のウサギに出会ったのです。

その子ウサギは、まだ生後2か月程度にもかかわらず、ゲージの中でゴロゴロと寝ころび、知らない人間がのぞいていても、堂々とくつろいでいる姿が印象的で、「健康なのかは分からないけど、この図太さは、絶対に強い子」。それが、その子に対する私の第一印象でした。

《先川知香》

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