動物のリアルを伝えるWebメディア

ペットにかかる年間費用、犬は約11万 猫は約9万…楽天インサイト調べ

飼育状況やかかる費用など「ペットに関する調査」を実施
  • 飼育状況やかかる費用など「ペットに関する調査」を実施

楽天インサイトは、ペットの飼育状況やペット保険加入状況の前年比較に加え、犬・猫を飼育するうえでどのような商品にお金を使っているか、またそれをどこで購入しているかなどの「ペットに関する調査」をインターネットで実施し、その結果を発表した。

調査は、1月5日・6日の2日間、楽天インサイトに登録しているモニター(約220万人)の中から、全国の20~69歳の男女1000人を対象に実施。まず、現在のペット飼育状況を質問したところ、昨年と同様「犬」(12.6%)、「猫」(11.9%)、「淡水魚」(4.3%)がトップ3となり、大きな変動はなかった。

また、「現在ペットを飼っていない」と答えた人に今後飼ってみたいと思うかを聞いたところ、「意向あり」(「既に検討している」と「いつか飼いたいと思っている」の合計値)は40.2%で、昨年の34.7%より5.5ポイント上昇した。

次に、ペットに関連する団体への寄付やボランティアなどの意向を聞いたところ、「実施したことがある」と答えた人では「ペットに関連する団体への寄付」が11.7%とトップで、「ペットに関連するボランティア」「ペットに関連するクラウドファンディング」「ペット向けの医療発展のための寄付」はいずれも1割未満となった。

「今までにやったことはないが、ぜひ実施してみたい」と答えた人は、「ボランティア」の28.8%がトップ、次いで「ペット向けの医療発展のための寄付」(27.3%)が続き、ペットに関する寄付・ボランティアに関する今後の進展が期待される結果となった。

続いて、犬または猫を飼っている人にペットをどのように迎えたかを聞いたところ、犬は「ペットショップ・専門店」(57.9%)がトップ、次いで「ブリーダー」(23.0%)、「家族・知人より譲り受けた」(12.7%)となった。「ペットショップ・専門店」は、昨年(51.5%)と比較すると6.4ポイント上昇した。

一方、猫は「拾った・野良(野生)を飼いならした」(28.6%)が最も多く、次いで「家族・知人より譲り受けた」(27.7%)、「民間の保護施設・NPO団体」(16.8%)の順となった。特に「民間の保護施設・NPO団体」は、昨年(12.7%)と比較し4.1ポイント上昇しており、「ペットショップ・専門店」(14.3%)を上回る結果となった。現状の犬と猫の入手経路をみると、犬では「ペットショップ・専門店」が主流だが、猫では経路が多岐にわたることがわかった。

続けて直近1年間で購入した商品ジャンルについて質問すると、犬では「ペットフード・おやつ」(89.7%)がトップ、次いで「トイレ用品」(65.9%)、「おもちゃ」(52.4%)が続いた。猫でも同様に「ペットフード・おやつ」(96.6%)がトップ、次いで「トイレ用品」(84.0%)、「おもちゃ」(47.9%)となった。

以前より購入頻度が増えたものに関しては、犬は「ペットフード・おやつ」(45.7%)、「トイレ用品」(15.2%)に続き、「ウェア」と「室内用品」がそれぞれ7.6%で3位。猫については直近1年間で購入したもののトップ3と同様となった。

購入場所については、多くの商品カテゴリで「ホームセンター」「インターネット通販」が上位となった。犬では、「ペットフード・おやつ」「トイレ用品」「お手入れ・トリミング用品」「室内用品」「除菌用品」の5項目で「ホームセンター」が1位になった。また、猫では「ペットフード・おやつ」「トイレ用品」「おもちゃ」「お手入れ・トリミング用品」「除菌用品」の5項目で1位だった。

次に、1年間でかかる費用を項目別に質問。ペット1匹あたりにかかる平均費用は、年額で犬が10万9398円、猫が8万7941円となった。それぞれ平均費用の内訳をみると、犬では「ペットフード・おやつ」(2万8894円)がトップ、次いで「医療費」(2万8848円)、「トイレ用品」(1万2083円)が続いた。猫でも同様に「ペットフード・おやつ」(2万6243円)がトップ、次いで「医療費」(1万8722円)、「トイレ用品」(1万3520円)となった。犬と猫を比較すると、「ペットフード・おやつ」や「トイレ用品」の平均費用にはほぼ差がなかったが、犬の「医療費」は猫よりも1万円以上高い結果となった。

ペット保険の加入状況については、「現在加入している」と答えたのは犬を飼っている人で43.7%、猫を飼っている人で16.0%となり、加入率に大きな差がみられた。加入率を昨年と比較すると、犬では2.0ポイント上昇し、猫では4.9ポイント低下した。

ペット保険に加入している人に、その理由について聞いてみると、「病気やケガの診療費負担を軽減するため」(68.7%)がトップ、次いで「ペットを迎え入れた場所で勧められたため」(28.4%)、「飼っているペットが体調を気にしてあげたほうがいい年齢になったため」(13.4%)が続いた。猫では、サンプル数が少ないため参考値ではあるが、「ペットの寿命が延びているため」が18.2%となっており、猫の寿命の延びも保険に加入する理由の一つとなっている可能性がうかがえる結果となった。

■調査概要
・調査エリア:全国
・調査対象:20歳~69歳の男女
・回収サンプルサイズ:1000サンプルサイズ
・調査期間:1月5日・6日の2日間
・調査実施期間:楽天インサイト
・備考:小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計値は必ずしも100%とならない場合がある

《鈴木まゆこ》

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top