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【ズボラ女子とわがままウサギ vol.22】ペットを飼うという責任と気になる“牛柄の子”

気になって仕方がなかった“牛柄の子”
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  • お店にて

重度のペットロスに苦しみながら生活するなかで出会った、牛柄の子ウサギ。私は家に帰ってからも、その子のことが気になって仕方ありませんでした。しかし、1人でペットを飼う大変さと、留守番ばかりで寂しい思いをさせてしまったという後悔の気持ちも消えることはありません。

私はペットロスと、あの牛柄の子を家族に迎えたい気持ち、そしてもうペットは飼いたくないという、色々な気持ちを入り交じらせながら、さらに苦しむことになりました。

ペットの命に責任を持つということ

ペットの一生は、飼い主によって決まると言っても過言ではありません。だから私は、「うちの子には世界で一番幸せな一生を送ってほしい」と思っています。しかし、一人暮らしの私がペットを飼うと、どうしても寂しい想いをさせてしまうことになります。

なぜなら、私自身が生活をするにも、ペットを飼育するにもお金が必要なので、働かなくてはなりません。そんな私が「けだま」や「けまり」が少しでも幸せに暮らせるように、最大限してあげられることを考えた答えが、部屋での放し飼いでした。この答えについては賛否両論あると思いますが、お留守番で寂しい思いをしている間も、せめて広い部屋で自由に過ごしてほしかったのです。

しかし、それでも「けまり」は私が家に帰ってくると嬉しそうにしていたし、出掛けようとすると私の後ろを付いてまわり、出掛けるのを阻止しようとするなど、やはり寂しかったのだと思います。

だから、新しい子を迎えることにはどうしても抵抗がありました。

コロナ禍によるライフスタイルの変化

私が新たにペットを飼うことを決断できない理由は、仕事であまり家に居られないこと。しかし、すぐに終わると思っていた新型コロナウイルス感染拡大が続き、ステイホームやテレワークなどのライフスタイルが定着。私も、家にいる時間がかなり増えていきました。

そうなると、さらにペットロスを感じる瞬間が増えたことに加え、あの牛柄の子が気になって仕方ありません。

私は、会いたい気持ちと新しい家族が決まっていればいいのにという2つの気持ちを抱えながら、家から電車で片道約2時間強かかる場所にある、牛柄の子がいるウサギ専門店に何度も会いに行きました。

なぜかは分かりませんが、私の中でもし次の子を家族に迎えるなら、この牛柄の子一択だったのです。そして私は、何度もその子に会いに行く中で、新たな家族を迎える決意を固めていきました。

先川知香:モータージャーナリストとして全国各地を駆け回る、乗り物が大好きな干物系女子。ウサギの「けだま」と出会ったことをきっかけにウサギの魅力に夢中になり、現在は3代目愛ウサギの「ゴジラ」と同居中。

《先川知香》

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