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ペットの活動量で会話体験+みまもり+異常を検知する「Waneco Talk」【インターペット2022】

Waneco Talkアプリ。首輪についているのがPLUS CYCLE
  • Waneco Talkアプリ。首輪についているのがPLUS CYCLE
  • LINEでペットと疑似的な対話が可能
  • PLUS CYCLEのログ画面
  • 昨年には京都市獣医師会と連携し、関西盲導犬協会にて、プラスサイクルとNEC the WISEを利活用した健康管理の確立を目指す取り組みも開始した
  • PLUS CYCLEアプリ
  • Waneco Talkアプリ
  • Waneco Talkアプリ。開発者の思いも添えられている
  • NEC×日本動物高度医療センターブース(インターペット2022)

NECが展示していたのは「Waneco Talk(ワネコ トーク)」というサービス。スマホとペットに取り付けたセンサーと通信することで、ペットとLINEで疑似対話したり、健康管理にも役立てることができる。

ペットのそばにいるなら、もちろん直接触れ合ったり世話をすればいいが、仕事や旅行などで外出中にペットの様子を知るために、ペットカメラなどを利用することがある。ペットカメラも高機能なものが増えているので、これはこれで役に立つ。Waneco Talkはカメラこそついていないが、首輪に装着可能なセンサー+通信モジュールからの情報を利用して、ペットの状態(寝ている、活動している)を常時モニタリングできる。

センサーは、リストバンド型スマートデバイスと同じと思えば良い。体毛で覆われたペットは体温や脈拍などは量りにくいが、加速度センサーで動きや活動量は分かる。この情報をクラウド上のAI(NEC The WISE)が解析して、寝ているのか、安静にしているだけか、走り回っているのか、普通に動いているのか、といった細かい動きが検知できる。

それらの状態を単にアプリで確認するだけでなく、LINEのメッセージとしてペット(アプリ)のアカウントとして会話体験ができる。例えば、「今なにしてる?」とペットにメッセージを送ると、「寝ている」とか「起きたところ」といった返事をくれる。

センサーは日本動物高度医療センターが開発した「PLUS CYCLE」というペット用のバイタルメーター(活動量計)を利用している。このデバイスは、本来センターがペットの健康管理のために開発、販売しているもので、センサーデータはWaneco Talkとは別のアプリで記録・管理できる。Waneco Talkではその時の状態を教えてくれるが、センサー(PLUS CYCLE)自体は継続的にデータを収集しているので、日々の健康管理や病気のときのデータとしても使える。

動物病院で診察の際に、アプリのデータを獣医師に見せてもいいが、全国には日本動物高度医療センターと提携した動物病院が1100ほどあるという。提携病院なら、同じデータを共有できるので効果的な診察が期待できるだろう。1か月ほど継続して使っていると、ペットごとの普段の活動(ジャンプ回数)がわかる。これを元に普段より元気がない(ジャンプが減った)ことをアラートとしてあげることもできる。

Waneco Talkは「Makuake(マクアケ)」というクラウドファンディングサイトで製品化が実現したもので、現在マクアケストアで購入することが可能だ。5月にはECサイトも立ち上がるそうで、本格的に市販される。NECでは、今後、Waneco Talkの機能やしつけ、トレーニングにも応用していきたいそうだ。

《中尾真二》

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