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ペットと過ごす別荘に?…タイニーハウス「HUT」【インターペット2021】

タイニーハウス HUT(インターペット2021)
  • タイニーハウス HUT(インターペット2021)
  • 奥に見える巨大なネジが基礎を固定するための杭
  • タイニーハウス HUT(インターペット2021)
  • 基礎ブロックは地面に直接おくだけでもOK
  • タイニーハウス HUT(インターペット2021)
  • 基礎ブロックの上にアーチ状のパネルをとりつける
  • HUTの基本キット
  • タイニーハウス HUT(インターペット2021)

インターペット2021の「ワンニャンハウジングスクエア」というコーナーは、ペットライフデザイン協会が主催する共同出展ブースだ。その中に巨大なドーム型の建物があった。

このエリアには、リード、ハーネス、食器、ケア用品、便利グッズ、ファッションアイテムなどペットライフに役立つショップや事業者が集まっていた。アウトドアグッズ、キャンプ用品、アジリティ系の用品なども見られる。

その中で存在感を放っていたのは「HUT(ハット)」と呼ばれるかまぼこ型の構造物だ。エリアの名称が「ハウジングスクエア」となっているので、建物を展示していてもおかしくはない。が、犬舎としてはかなり大きい。

HUTは犬舎用途のものではないが、床面積が10平方メートル以下で柱がないなど、国内の多くの地域では「建築物」としての申請や許可が必要ない構造物。スペースがあれば庭に設置することができる。HUTはウッドデッキや外装、ドッグランなどを手掛ける神山工業所という会社が販売・施工するタイニーハウスだ。展示していたものは前後の壁がなくアーチ状のトンネルになっていたが、HUTの基本構成は壁や出入口のドア、ウッドデッキなどがセットになる。

基礎になる部分は鉄のブロックを置くだけ。ユニットの高さ調整機能がついているので厳密な水平を出さなくてもOKだ。地盤がやわらかかったり整地が難しいところ、排水のための傾斜がついている場所向けには、巨大な木ネジのような杭がある。地面にそのままねじ込んで、高さを合わせて基礎ブロックを固定する。

屋根はガルバリウム鋼板、壁はサイディング、内壁はOSB合板。壁の上部に喚起窓を付けられる。電源工事をすればエアコンなど導入は可能だが、夏場でも外気温と同じくらいを保てるという。

床や内装次第で、人が住む部屋、店舗、事務所など用途はさまざまだ。神山工業所では、仮設のPCR検査場としてHUTを施工したこともあるそうだ。犬猫の保護施設は、犬舎、猫ハウスとして活用してもよいだろう。田舎の土地で週末をペットと過ごす別荘としても面白そうだ。

《中尾真二》

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