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ゾエティス・ジャパン、皮膚疾患を持つ犬のオーナーの悩み・課題に関する実態調査を実施

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ゾエティス・ジャパンは、犬アトピー性皮膚炎をはじめとした皮膚病を抱える犬のオーナー515人を対象に、皮膚疾患の悩み・課題に関する実態調査を実施し、結果を発表した。

まず、皮膚疾患に関する様々な課題について聞いたところ、最も高い割合で当てはまる(非常にあてはまる、ややあてはまるを含む)と回答した項目は、「愛犬が痒そうにしている様子をみるのが辛い」で86.6%だった。

続いて「愛犬の今後の皮膚の状態や治療が心配」が83.7%、また、「他のオーナー若しくは周りの人の視線が気になる」が47.0%という回答も見られ、心理的負担が大きい実態が明らかになった。その他、「治療費が負担」は76.9%、「定期的な通院」が69.9%、「毎日の皮膚のケア」が57.7%、「フケなど部屋の掃除」が50.1%など金銭的、時間的負担に関する項目も数字の高い結果となった。

次に、通院前に気になった症状や行動について聞いたところ、最も多かった症状が「皮膚が赤くなる」が51.3%、「フケが多く出る」が32.2%だった。また、行動は「皮膚を掻く」が42.3%、「皮膚を舐める」が33.0%で、痒みが耐えられなく掻いたり舐めたりして、肌の状態が悪くなる悪循環が発生していると推測される。

続いて、1問目で「他のオーナー若しくは周りの人の視線が気になる」と回答した242人にその理由を質問。最も多かった回答が、「愛犬がかわいそうと思われている気がする」が57.0%、続いて「皮膚病のあるペットを連れていることでケアをしていない悪いオーナーと思われている気がする」が48.8%、「他の犬に感染すると思われている気がする」が43.0%だった。

愛犬の皮膚の状態について他者からの言葉に傷ついたことがあるという質問には、「近づかない方が良い」や、「不潔にしているのではないかと言われた」など、心無い言葉を投げかけられ傷ついたオーナーも存在する。皮膚病は見た目、外見的な症状があるがゆえに、周囲を気にしてしまったり、心無い言葉を掛けられてしまう実態が明らかになった。

治療薬については、「外用ステロイド剤」が41.0%、「経口ステロイド剤」が30.9%とステロイド系が上位となっており、次いで「外耳炎薬」が30.7%、「アポキル錠」が14.0%、「犬インターフェロンγ」が13.2%、「サイトポイント」12.6%という結果となった。

犬アトピー性皮膚炎のみで見てみると、「外用ステロイド剤」48.5%、「経口ステロイド剤」42.7%に次いで、「アポキル錠」23.3%。犬アトピー性皮膚炎以外の結果を見てみると、「外用ステロイド剤」39.1%に次いで、「外耳炎薬」33.3%が使用されており、続いて「経口ステロイド剤」27.9%。「サイトポイント」13.3%という結果となった。

現状はステロイド剤や外耳炎薬が中心である一方、シクロスポリン剤や犬インターフェロンγなどの治療薬や、最近ではJAK阻害剤アポキル錠や抗体医薬テクノロジーを駆使した分子標的薬サイトポイントなど、新しい治療の選択肢の割合も1割以上あり、症状に応じた治療薬の提供が進んでいる。

次に、治療後、悩み・負担がどの程度軽減したか質問。心理的負担については、「痒そうにしている様子をみるのが辛い」74.9%、「皮膚の状態や治療が心配」70.8%、「周りの視線が気になる」74.0%が軽減した(非常に軽減した、やや軽減した、を含む)と回答。時間に関する負担についても、「毎日の皮膚のケア」74.7%、「フケなど部屋の掃除」73.6%、「定期的な通院」63.6%が軽減したと回答した。

犬アトピー性皮膚炎のみで見てみると、心理的悩み・負担は、「皮膚の状態や治療が心配」74.4%、「周りの視線が気になる」70.2%、「痒そうな様子を見るのが辛い」69.8%で、時間に関する負担・悩みは「その他時間に関する負担・悩み」72.4%、「毎日の皮膚のケアに時間がとられている」71.2%という結果。

犬アトピー性皮膚炎以外の皮膚病のみで見てみると、心理的負担・悩みは、「痒そうにしている様子をみるのが辛い」76.3%、「周りの視線が気になる」74.9%、「皮膚の状態や治療が心配」69.8%で、時間的負担・悩みは、「フケなど部屋の掃除」77.1%、「毎日の皮膚のケア」75.6%と、いずれも高い軽減率となった。

最後に、コロナ禍前後で愛犬との関わり方の変化について聞いたところ、「愛犬との関わり(時間や質)が増えた」に当てはまる(非常にあてはまる、ややあてはまるを含む)と回答した人が82.1%で最も多く、次いで「愛犬の皮膚の状態変化に気づくようになった」と回答した人が77.7%いた。コロナ禍により在宅時間が増えたことで、愛情を注ぐ機会が増え、症状の早期発見に繋がる環境に変化していると思われる。

■調査概要
・調査期間:2021年3月18日~3月20日
・調査対象:
 犬アトピー性皮膚炎を持つペットオーナー103人
 犬アトピー性皮膚炎以外の皮膚病を持つペットオーナー412人
・調査方法:インターネット調査

《鈴木まゆこ》

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