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ミニバンベースのコンパクトなキャンパー…愛犬と手軽に車中泊旅行【ジャパンキャンピングカーショー2022】

シトロエン ベルランゴベースのキャンパー「ベルランゴ ソレイユ」(ホワイトハウス)
  • シトロエン ベルランゴベースのキャンパー「ベルランゴ ソレイユ」(ホワイトハウス)
  • シトロエン ベルランゴベースのキャンパー「ベルランゴ ソレイユ」(ホワイトハウス)
  • シトロエン ベルランゴベースのキャンパー「ベルランゴ ソレイユ」(ホワイトハウス)
  • シトロエン ベルランゴベースのキャンパー「ベルランゴ ソレイユ」(ホワイトハウス)
  • シトロエン ベルランゴベースのキャンパー「ベルランゴ ソレイユ」(ホワイトハウス)
  • シトロエン ベルランゴベースのキャンパー「ベルランゴ ソレイユ」(ホワイトハウス)
  • ホンダ ステップワゴンベースのキャンパー「DECK ONE」(ホワイトハウス)
  • ホンダ ステップワゴンベースのキャンパー「DECK ONE」(ホワイトハウス)

2月10日から4日間にわたって幕張メッセで開催された「ジャパンキャンピングカーショー2022」。会場にはサイズも装備も様々なキャンピングカーが展示されていた。シャワーやトイレが備え付けられた「フルコン(フルコンバージョン)」と呼ばれるカテゴリーは価格が1000万円を越え、まさに「動く家」と言える。

一方で、軽自動車ベースのコンパクトで安価なモデルも展示されていた。ライフスタイルやニーズに合わせ、様々な選択肢がある。その中で、「たまには愛犬と自然を楽しみたい」というユーザーには、乗用車やミニバンベースのモデルが使いやすいだろう。そんなクルマをいくつか紹介したい。

プラスアルファの利便性

輸入車やホンダ車の販売を行うホワイトハウスは、主に乗用車をベースにしたキャンピングカーを制作している。キャンパー事業部の酒井裕二郎部長は、「うちは乗用車好きなんです」と話す。普段使いのしやすさに、レジャーで出かける時の利便性をプラスアルファとして追加しているのが特徴だ。

初心者でも選びやすいのが、同社がコンパクトキャンパーと呼ぶモデル。ホンダ『ステップワゴン』をベースにした「DECK ONE」は、フロントシートを回転させれば2列目シートと対面で座ることができる。オプションのテーブルを使えば、ダイニングスペースとして家族だんらんが楽しめるだろう。2列目と3列目シートは完全なフラットになる仕様で、就寝時の快適性にも配慮している。

ホンダ ステップワゴンベースのキャンパー「DECK ONE」(ホワイトハウス)ホンダ ステップワゴンベースのキャンパー「DECK ONE」(ホワイトハウス)

豊富なオプション、ベースモデルも多様

冷蔵庫、電子レンジや収納が一体になった「室内ギャレー」を備え付けた仕様もある。ベッドスペースは若干犠牲になるが、すべてをまかないたいユーザーには嬉しい装備だろう。ギャレーにはキャンプ用のガスコンロも収納されている。リアドアを開けて後方にスライドさせ、クルマの外まで引き出せば手軽に使用できる。大人2人が寝られるスペースが確保できるポップアップルーフや、エンジンから独立して作動するヒーターなどのオプションも豊富で、好みに合わせた仕様が選べる。

ホンダ ステップワゴンベースのキャンパー「DECK ONE」(ホワイトハウス)ホンダ ステップワゴンベースのキャンパー「DECK ONE」(ホワイトハウス)

運転時を含め日常も非日常も、快適に過ごせそうな乗用車(ミニバン)ベースのコンパクトキャンパーは、一般の愛犬家にとって使いやすいチョイスの1つと言える。なおステップワゴン以外にも、トヨタ『ノア/ヴォクシー/エスクァイア』、ホンダ『フリード+』ベースがある。フランス車のプジョー『リフター』およびシトロエン『ベルランゴ』に、フラットベッドやポップアップルーフを取り付けたモデルもあるのは、輸入車販売事業も行っている同社の強みだ。

ミニバンベースの車中泊モデル

AtoZ(エートゥゼット)も、商用ミニバンをベースにした手頃なモデルを展示していた。マツダの『ボンゴ』をベースに作られた「アンナ・モデルE」は、「シンプル&リーズナブルな車中泊モデル」と位置付けられている。2列目以降に取り付けられているのは、オリジナルの「A-SMARTシート」。5名が対面で座れる「リビングモード」や走行時の「ドライブモード」、大人2名が寝られる「フラットモード」と3つのパターンにアレンジできる。

マツダ ボンゴベースの「アンナ・モデルE」(AtoZ)マツダ ボンゴベースの「アンナ・モデルE」(AtoZ)

このモデルには、標準仕様のほかに2つのバリエーションが用意されている。「リフトアップカスタム」は、40mm車高を上げるとともにルーフキャリアやオーバーフェンダー、オフロード指向のアルミホイールやタイヤでドレスアップされており、アウトドアの雰囲気が楽しめそうだ。「ローダウンカスタム」は逆に車高が下げられ、ボディのエアロパーツや塗装、アルミホイールなどでスポーティに仕上げられている。

ハイルーフ仕様は装備も充実

アンナには「モデルM」というハイルーフ仕様もある。開放感に優れるとともに、天井部分は子どもならベッドとしても使えるように作られているという。サブバッテリーが搭載され、シンク(流し)や冷蔵庫、充電用ソケットなども装備されている。収納場所もあり、車中泊だけでなくキャンピングカーらしい利便性を求めるユーザー向けと言える。

マツダ ボンゴベースの「アンナ・モデルM」(AtoZ)マツダ ボンゴベースの「アンナ・モデルM」(AtoZ)

愛犬同伴の旅行では、宿泊場所を探したり移動中に周囲に気を遣ったりと苦労するケースがある。とはいえ、本格的なキャンピングカーは価格面や運転時の取り回しなど、ハードルが高く感じる愛犬家は少なくないだろう。日常生活でも使い勝手のいいコンパクトなモデルなら、手軽な車中泊旅行の選択肢が広がる。

《石川徹》

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