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実際使ってみると…自立式爪とぎを改良する【ねこDIY】

ブックエンド爪とぎホルダーを改良
  • ブックエンド爪とぎホルダーを改良
  • ブックエンド爪とぎホルダー 改良版
  • 自立型を目指したが、爪を研ぎ始めると倒れてしまう
  • ブックエンド爪とぎホルダーを改良
  • 端材を並べて土台に
  • L字の穴あき金具を取り付ける
  • ブックエンド爪とぎホルダーを改良
  • 念のため土台の底面に滑り止めを貼り付けた

前回作った我が家の猫・うすちゃの爪とぎだが、実は使い始めていくつかの欠点が浮かび上がった。一部は予想していたものだが、最大の難点は自立型を目指したのに、思ったより自立してくれないこと。というより爪をとぎ始めるとすぐに倒れてしまう。

自立型を目指したが、爪を研ぎ始めると倒れてしまう自立型を目指したが、爪を研ぎ始めると倒れてしまう

安定させて、高さもちょうど良いものに

最初は壁に近ければ後ろには倒れないし、ひっかくのは下方向なのでそう簡単には倒れないのではないかと予想していた。ただ、倒れる可能性はゼロではないので、うまく行かなければ、土台をつければいいだろうと考えていた。ただ、使ってみるとうすちゃはすぐに倒してしまう。

やはり改修が必要だ。前回のブックエンドの底面に土台をつけて安定させる。安定させるための土台なら平たい板が一番簡単だ。猫がその上に乗って爪をとげば自重で爪研ぎが安定するはずだ。だが、使っていてもう一つ気になる点があった。うすちゃは体高20cmくらいあり、立ち上がるとそれなりの高さになる。爪とぎ姿勢としても現状の高さはちょっと低い。土台は安定させる機能と爪とぎの高さを底上げするようなものがいい。

ブックエンドの底面に土台をつける

物置に2×4の端材が2つ転がっていたので、これを使うことにした。端材は長さが20cmくらいで幅は3.6cmちょっとしかない。うすちゃが土台に乗って安定させる方式にはできそうになかった。横にならべて爪とぎホルダーのブックエンドの底面をねじ止めすることにした。2つの端材は「ダボ継ぎ」で連結させた。

ダボとは短い棒状の木材。板の接合面に丸穴を開けダボを打ち込み、反対側の穴に組み合わせる。複雑で加工精度が要求される「ほぞ組み」より簡単な継ぎ手方法だ。

端材を並べて土台に端材を並べて土台に


土台ができたらブックエンドの位置決めをしてタッピング用の下穴を開ける。あとはインパクトドライバーなどでタッピングビスを打ち込んで固定する。取り付けはすぐにできたが、まだ問題があった。

斜めにして体重をかけられるように

土台を底上げしたとはいえ、うすちゃにはまだ少し低いので、ホルダーは少し斜めにして前に体重をかけられる形にした。そのため、ホルダーに爪とぎを差し込むと、思ったよりしなって振動する。ブックエンドのホルダー部分が板バネのようにブルブル振るえてしまう。後ろからブックエンドを支えてやる必要があるので、ホームセンターなどで売っているL字の穴あき金具を取り付けた。金具とホルダーはボルトで留めることにした。

L字の穴あき金具を取り付けるL字の穴あき金具を取り付ける


これでほぼ完成だが、最後のもうひとつ改良を加えた。この爪研ぎホルダーは土台の後ろ部分を壁にあてるようにすれば後ろにズレることはなく安定するが、念のため土台の底面に滑り止めを貼り付けた。滑り止めは100均やホームセンターで売っている、じゅうたんやマットの滑り止めクッションを使った。これは、置く場所や床の素材によってフェルトやゴム足でも何でもいいだろう。

ブックエンド爪とぎホルダー 改良版ブックエンド爪とぎホルダー 改良版
《中尾真二》

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