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猫にまつわる獣医師相談内容ランキング2022、1位は「嘔吐の悩み」…TYL

「猫にまつわる獣医師相談内容ランキング2022」
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  • 近藤菜津紀 獣医師

TYLは、同社が運営するアニホック獣医師オンライン相談サービスのデータに基づき「猫にまつわる獣医師相談内容ランキング2022」を発表した。

同調査で最も多かった相談カテゴリは、「病気・ケガ」についてで373件だった。次いで、「フード」が251件。「その他」(歯のケア、ワクチン、フィラリア予防など)96件、「しつけ」75件と続いた。相談内容では、「嘔吐で病院へ行くべきか悩んでいる、なかなか治らない」が1番多く、続いて「下痢(便秘)で病院へ行くべきか悩んでいる、なかなか治らない」、「偏食で困っている(療法食を食べない)」という結果となった。

この結果を受け、アニホック獣医師オンライン相談サービス担当の近藤菜津紀獣医師は、それぞれ次のようにコメントしている。

猫は吐きやすい動物のため、病院へ連れて行くべきか悩んでしまう人が多い。月に1度など、たまに吐く程度であれば問題ないことも多いが、「吐く頻度が増えてしまった」「ほかにも症状がある」「吐きそうなのに吐けない様子」が見られるようであれば受診することをおすすめする。

また、下痢や便秘も、受診すべきか悩む飼い主が多い症状。「急に水のような下痢をするようになった」「数日に渡って続く」といった場合には、早めに受診することが大切。また、便秘がちな猫も多い。ドライフードのみ与えているのであれば、ウェットフードも取り入れるなど、水分摂取量を増やすとよい。「いきんでも出ない」「便がパサパサしている」といった場合には便秘の可能性があるため、一度、獣医師に相談してみるとよい。

「偏食で困っている」に対しては、特に「療法食を食べてくれなくて困ってしまう」という相談が多い。療法食を食べてくれるのであれば、成分的にはそれが理想だが、食べないことには体力が維持できない。療法食の種類を変えることで食べるようになることもあるし、生活の質を考え、これまで食べていたフードを選択する場合もある。その子の体調によって、どうすれば良いかは違うため、一度獣医師に相談するのがよい。


ペットフード協会が毎年発表するペットの飼育頭数調査「2021年全国犬猫飼育実態調査 結果」では、猫の飼育頭数は894万6000頭と犬の飼育数710万6000頭を大きく上回っている。ペットも人間同様に長寿化が進んでいるが、猫は外に連れ出す機会も少なく、動物病院が苦手で外に連れ出すことも困難な例が多々ある。しかし、猫の病気を早期発見するには、健康診断を定期的に受けることが重要だとしている。

■調査概要
調査期間:2021年1月1日~12月31日
調査サンプル数:795件
年齢データ数:608件
・0~1歳 212件(34.9%)
・2~7歳 202件(33.2%)
・8~12歳 105件(17.3%)
・13歳以上 89件(14.6%)
調査方法:アニホック獣医師オンライン相談サービスのデータを基にした調査

《鈴木まゆこ》

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