滋賀県立琵琶湖博物館は琵琶湖のエリで捕獲されたチョウザメを、6月14日から、水族展示室「連れてこられた生き物たち」のコーナーで展示する。
5月6日、琵琶湖でチョウザメが捕獲され話題となった。同館で遺伝分析(PCR法による種判別)を行ったところ、ベステルというチョウザメであることが明らかとなった。ベステルは、コチョウザメとオオチョウザメをかけ合わせて作られた養殖品種で、本来琵琶湖には生息していない外来種だ。今回のベステルは、飼育個体が遺棄されたか、逃げ出したものと考えられる。チョウザメの仲間は底生動物を捕食し、食べる量が多く大型化することから、生態系、特に底生生物に悪影響を及ぼす可能性が高い。
生物の飼育は、生物をよく知り親しみを持つという点で大事なこと。最後まで責任を持って飼うということを意識してもらうため、今回展示を行うという。
近年、飼育由来と考えられる生物の発見が相次ぎ、外来種問題が深刻となっている。ペットの放流は、絶対にしないようにと伝える展示となる。
■「 琵琶湖で捕獲されたチョウザメの生体展示」概要
展示場所:水族展示室「連れてこられた生き物たち」コーナー
期間:22年6月14日~未定
※魚の状態により、一時的にバックヤードに移したり、展示を取りやめたりする可能性がある