動物のリアルを伝えるWebメディア

東京都獣医師会が、新型コロナ関連のガイドラインを更新…ペットを預かる際の感染防止を徹底

イメージ
  • イメージ
  • イメージ
  • イメージ

4月24日、東京都獣医師会が新型コロナウイルス対策のガイドラインを改訂して公開した。

「新型コロナウイルスに感染した人が飼っている、ペットを預かるために知っておきたいこと」と題されたマニュアルは、このウイルスに感染して世話ができなくなった飼い主からペットを預かる場合の注意点をまとめたものである。4月5日付けの初版からは、飼い主(感染者)宅からペットを引き取る際の感染防止対策に新しい情報が追加されている。

以下に、その重要と思われるポイントをまとめた。

預かる側の感染予防に注意

ペットや家具を含む飼い主宅内には、新型コロナウイルスが付着していることを認識し、引き取る人間が感染しないよう、注意することが非常に重要である。プロセスは以下の通り:

・電話連絡の上、飼い主と預かる者の間で時間を決める
・預かる者は、大きなビニール袋を3枚持参する
・車の場合、クレートを載せる車内スペースにビニールシートを敷く
・飼い主は、ペットをクレートに入れる
・飼い主宅に到着したら、電話で飼い主に連絡
・預かる者は防護装備(マスク、グローブ、エプロン、メガネなど)を装着する
・飼い主は、電話連絡を受けたら玄関外にクレートを置く(受け渡しの際、顔を合わせない)
・預かる者は、飼い主の敷地から出た後でクレートを地面に置き、持ち手や外まわりを、消毒液を含ませた布などで拭く(次亜塩素酸ナトリウム液0.05%など)
・その後、防護装備を外し、二重にしたビニール袋に入れる(その後、適切に廃棄または除菌)
・すぐに手・指を消毒する
・残り1枚のビニール袋をクレートに緩くかぶせ、車の中のビニールシートを敷いたスペースに置く(この時、クレート内の動物が問題なく呼吸できるよう注意)

ペットから人への感染はないと考えられている。

REANIMALでも繰り返しお伝えしているように、今のところ、ペットがヒトに病気を移す可能性は限りなく低いだろうと、世界中の多くの専門家も考えている。したがって、引き続き飼い主が新型コロナウイルスに感染しないよう、心がけて生活を送るのが、ペットの健康と安全にとっても重要である。

ペットを預ける場合における、その他の注意点については、 REANIMAL4月6日付の記事.を参照のこと。

《石川徹》

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top