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気をつけたい、お散歩や外出時に起こる愛犬のトラブル… 咬傷・交通事故に注意!

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愛犬家の皆さんにとって愛犬とのお散歩やお出かけは貴重なコミュニケーションタイムですよね。愛犬も尻尾をフリフリ…意気揚々とお出かけする子が多いのではないでしょうか? ですが愛犬を連れてのお外、実は危険も潜んでいます。今回は愛犬の外出先でのトラブルや注意点を、動物看護師の筆者が実例を挙げつつご紹介します。

咬傷事故(犬編)

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公園でのお散歩やドッグランにお出かけしたワンちゃんに多いのが咬傷事故です。基本的にドッグランはしつけがしっかりとできていることなどが利用条件になっていますが、公園などでは特にルール付けがないため、挨拶がてら近づいてみたら咬まれた、ノーリードで遊ばせていた、もしくはノーリードで遊んでいる犬がいて咬まれた、など様々なケースがあり得ます。

特に怖いのが、体格差があった場合の咬傷事故です。2キロ程度のヨークシャーテリアのワンちゃんが40キロ近い大型犬に突然襲われてしまったと駆け込んできたこともあります。そういった事例は少なくなく共通して傷口は大きく縫合が必要となります。それどころか咬まれた場所が悪ければ命を落としてしまうことも。また咬傷事故が起きてしまった際には、飼い主さん同士もトラブルになりやすく対応には注意が必要です。治療費が発生した場合どちらが負担するか、など話し合う必要がありますのでまずは連絡先を交換し、お互いの愛犬がきちんと予防接種などを行っているか確認を取りましょう。

咬傷事故(人編)

案外多いのが、人が犬に咬まれてしまう咬傷事故です。このような事故は公園やドッグランはもちろん、サロンや動物病院など犬と人が集まる場所であればどこでも起こりえます。いきなり触ろうとしたことが起因になっていることや、興奮状態だった犬が襲い掛かってしまうケースなど理由は様々です。

このようなケースもまずは連絡先の交換を行い、予防の有無を確認しましょう。後から腫れることも多いですから、傷口の度合いに関わらず病院にかかることをお勧めします。まれに動物病院にいらっしゃる方もいますが動物病院では人間の診療、処置はできませんので問い合わせをしたのち、外科にかかりましょう。場合によっては破傷風の注射を接種することもあります。

交通事故

悲しいことに、毎年必ず交通事故にあったワンちゃんがやってきます。特にノーリードのワンちゃんに多く、命を落としてしまうケースが多々あります。車に轢かれた衝撃で内臓が破裂してしまう子や、骨盤、四肢など全身の骨が折れてしまう子、裂傷がひどく出血が止まらない子、など本当に胸がえぐられるような大けがを負っていることがほとんどです。治療はケースバイケースですが軽傷でも全身精査が必要ですし、重症であれば長期入院、手術などは避けられません。ですが、まだ治療できる選択肢があるだけ幸いと言ってもいいかもしれません。

どんなにシニアで動きがのんびりでも、どんなに従順な子でも、大きな物音や衝撃でパニックになり走り出してしまう子がいます。またリードをつないでいてもうっかり手からすり抜けてしまうこともあります。どのような場合でも車から犬の姿はほとんど確認できていないことを忘れずに、曲がり角などでは歩道側を歩かせるよう癖づけておくと安心です。

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万が一の事態に備えて…

愛犬と外出する際には近所であっても携帯電話は必ず持ちましょう。また母子手帳ケースのようなものに愛犬の予防履歴がわかるものを入れておくとトラブル時も落ち着いて対応ができます。そしてリードは愛犬を守る命綱です。首輪で一本、ハーネスで一本のダブルリードがベストです。

愛犬が被害に合うケースだけではなく、愛犬が加害者になってしまうことも考慮しておきましょう。愛犬を守ってあげられるのは飼い主さんだけですから、どのようなときも冷静に対応する必要があります。

《吉田つぐみ》

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