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【ペットの資格】ハンドラーとは? 取り方や活かし方を紹介

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皆さんはハンドラーをご存知でしょうか? 我が子をドッグショーに出したことがある方には馴染み深い存在かもしれませんね。そう、ハンドラーとはドッグショーに出るワンちゃんをエスコートするスペシャリストです。

ドッグショー? エスコート? 簡単そう! と思われるかもしれませんが、プロのハンドラーになるためには大変な知識と努力が必要とされます。今回はハンドラーのお仕事について詳しく掘り下げてご紹介します

ドッグショーってなに?

ドッグショーとは純血種のワンちゃん達が集い、犬種ごとにその美しさを競い合うイベントです。その目的は「純血種の犬を守り、あるべき形を後世に伝えていくこと」とされています。そのため骨格や性格、カラーなど純血のスタンダードな近いほど高評価となります。ジャパンケネルクラブ(以下JKC)の開催するドッグショーは厳正な審査基準やルール、チャンピオン犬の特別呼称などがあり観客も盛り上がる一大イベントとなっています。

ハンドリングって?

ハンドリングとは扱い、接し方、といった意味合いを持ちます。具体的に言うとワンちゃんにしっかり信頼してもらい、どこを触っても嫌がらない、自由にさせてくれる、体を委ねてくれる、そんな扱い方、接し方を指します。そしてハンドリング技術を身につけ、ドッグショーで活かすハンドリングのプロをハンドラー、と呼びます。

ハンドラーのお仕事内容

ハンドラーは飼い主さんから依頼を受け、大切な愛犬をドッグショーでエスコートします。もちろん自身のワンちゃんをドッグショーに出すこともありますが、人気のプロハンドラーは口コミで評判が広まり依頼が絶えることはありません。

依頼を受けた場合ドッグショーでワンちゃんの魅力を最大限引き出せるよう、数か月間かけてしつけや歩行、ポージングの訓練などを行っていきます。いかにエスコートするワンちゃんを美しく見せるかが重要なため、プロのハンドラーは審査員に対しての魅せ方も熟知している必要があります。

ハンドラーになるためには?

プロのハンドラーとは、基本的にJKCに属するハンドラーを指します。まずJKCに会員として1年以上在籍し受験資格を得ます。ハンドラーの資格にはランクがC級、B級、A級、教士、と4段階あり一番下のCランクから受験することが可能です。

それぞれのランクによって受験できる年齢やモデル犬頭数が異なっており、厳正なルールのもと試験が行われています。試験に合格し資格を持つことができれば、ハンドラーとして名乗ることができるようになります。なお教士の上に師範級が存在していますが、こちらは理事会の承認を得たものだけが会得できる特別ランクで現在国内に4名しかいません。

ペットの専門学校では実際にハンドリングの授業を行う学校もあります。筆者が通っていた専門学校でもJKC所属のハンドラーを招いて、ハンドリングを行う授業を受けていました。JKCの資格は学校では受けられませんでしたが、同等の厳しい審査基準を設けたハンドラー検定を校内で受けることができました。実際にハンドラーを目指す生徒にとってみれば模擬試験のような感覚で受けることができるため、貴重な経験と言えるでしょう。学校で基礎を学びハンドリングを学ぶ方も多いかと思いますが、実際にプロハンドラーとして食べていくには大変な努力と知識、時間が必要となります。

トレーナーやトリマーなどはポピュラーですが、ハンドラーは聞きなれない方も多かったかと思います。オーナーハンドラーといって、飼い主さんが愛犬のために勉強しハンドラーデビューするケースも多いんですよ。興味のある方は一度調べてみてくださいね!

《吉田つぐみ》

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