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見過ごし注意! その可愛らしい仕草は愛犬からのヘルプサインかも

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いつも通り愛犬と過ごす毎日の中、ふと愛犬の仕草が気になる時ってありませんか? 実はその仕草、愛犬からのヘルプサインかもしれません。言葉が話せないワンちゃんだからこそ、日常の何気ない瞬間でも不調を読み取ってあげなくてはなりません。そこで今回は、仕草から読み取れる愛犬の不調をご紹介します。

お顔をブンブン!

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お顔を横にブンブン! 前足でゴシゴシ! ぱっと見可愛らしくて微笑ましい仕草なのですが、実はこれ外耳炎の時によく見られる典型的なサインです。耳の中に違和感を感じているため、お顔を振って排出させようとしています。

外耳炎は垂れ耳の子や、耳内が蒸れやすい夏場、梅雨時期に多く発生します。耳を覗くと独特な臭いを感じたり、真黒な耳垢が溜まっていたりします。この時、無理に綿棒などで頻回に耳掃除をしてしまうとかえって耳内を傷つけ悪化させてしまうので、動物病院で洗浄や点耳薬を処方してもらいましょう。

お尻歩きでヒョコヒョコ

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自分のお尻を追いかけて回ったり、お尻をずりずりと引きずって歩いたり。これもまたクスッとしてしまいますが、多くの場合は肛門周囲に違和感があるためにそういった仕草をしています。肛門の下あたりに2つついている臭腺、肛門腺は独特な臭いのする液体が溜まっています。マーキングや犬同士の挨拶時に使うもので、本来であれば排泄時に一緒に排出されます。

ですが、特に小型犬は排出しきれずパンパンに溜まってしまうことも。そうなると愛犬もムズムズしてくるため、上記のような仕草を取るようになります。肛門腺絞りは比較的容易でコツさえ掴めば自宅で行うことも可能ですが、絞りにくい子や破裂寸前で強く痛みを感じてしまう子もいますので、慣れるまでは専門の動物病院でお願いするなど場所で行いましょう。

祈りの姿勢でポージング

上半身を床につけ、お尻を高くあげたお祈りのポーズ。まるでヨガでもしているように見えるこの姿勢は、ワンちゃんが強い腹痛を感じているときに取る仕草です。この仕草を取っているときは、かなりお腹の調子が悪いときと思っておきましょう。

急性の胃腸炎では済まず、膵炎や異物など重篤な原因も考えられます。この仕草が出たときは、無理に食事などは与えず、できるだけ早めにかかりつけの病院にかかることをおすすめします。また嘔吐や下痢などの消化器症状が出ることがあります。吐物や排泄物はすぐに捨てず、できれば獣医師に見てもらってください。

見かけは可愛らしいものも多いのですが、愛犬としては体に感じる異変を必死に表現してくれています。事前に知っておくと、いざという時も慌てずに済みますよね。この仕草を見かけたときには見過ごしてしまわないよう、注意してあげてください。

《吉田つぐみ》

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