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アメリカで初めて、犬が新型コロナウイルスに感染

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アメリカ合衆国農務省(USDA)傘下の「国立動物検疫研究所(NVSL)」は、ニューヨーク州でペットして飼われているジャーマンシェパードが、新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。これは、アメリカでは初の犬の感染例である。

飼い主の一人は新型コロナウイルス陽性が判明し、もう一人が同感染症の症状を見せていたという。その後、この犬が呼吸器系疾患の症状を見せるようになったため、検査を行ったところ感染が確認された。同居しているもう一頭の犬にも抗体の陽性反応が出たが、病気の症状は出ていない。なお、このジャーマンシェパードは、回復の見込みとのことである。

今回のケースも、これまで世界で報告されているいくつかの犬や猫の感染例と同様、人間から動物への感染と考えられている。濃厚接触した場合、新型コロナウイルスが人間から動物に感染する可能性が考えられるため、USDAは陽性と診断された場合、人間同士と同様の感染防止対策をとることが必要としている。

アメリカでは、4月にニューヨークの動物園でトラとライオン合計8頭が新型コロナウイルスへの感染が確認された。その後、ニューヨークで2匹、ミネソタ州とイリノイ州でそれぞれ1匹の猫が陽性と診断されている。いずれも無症状もしくは軽症であるとのことだ。

なお、REANIMALで6月1日に報じたように、4月末に感染が疑われたノースカロライナ州のパグ犬は陰性が確認されている。

《石川徹》

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