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テクノロジーが愛犬の感情を理解するサポートに…イヌパシー【インターペット2022】

ラングレス「イヌパシー」(インターペット2022)
  • ラングレス「イヌパシー」(インターペット2022)
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  • ラングレス「イヌパシー」(インターペット2022)
  • より詳細な感情解析ができる機能を搭載した専用アプリ
  • 首輪タイプの「イヌパシー・カラー」
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「飼育するペット」ではなく、大切な家族の一員として犬と暮らす飼い主が増えている。そんな家族にとっては、愛犬の精神的な健康も大きな関心事だろう。インターペット2022では、最新技術を使った犬とのコミュニケーションツールも展示されていた。

心拍データから感情を解析する「イヌパシー」

ラングレスは、犬の感情をリアルタイムで表示するハーネス型のデバイス「INUPATHY(イヌパシー)」を2018年に発売した。犬の胸に当てられたマイク(心音センサー)が心拍を拾い、そのデータを解析した結果が背中側のLEDに色で表示される。感情は、レインボー:ハッピー、緑:リラックス、オレンジ:興奮、白:興味、紫:ストレスの5種類に分けられる。

解析においては、心拍数だけでなく鼓動の長さや“ゆらぎ”など心臓に現れる様々な動きの変化を基にしている。人間同様、犬も心拍のリズムには自律神経の活性状態が現れるそうだ。ストレスがかかって身構えた時は、リズムが均一になる。一方、リラックスしたり、楽しんでいる状態では、緩やかで不正確なブレが出ることが分かっている。

独自のアルゴリズムでそうした変化を図形化し、犬の行動と照らし合わせて解析。スマートウォッチなどで行う人間のストレス解析も心拍と自律神経の分析で行っており、基本的な考え方は同様だという。

より緻密な解析で愛犬との関係性向上も

リアルタイムで変化する色の表示で心情が理解できれば、愛犬との接し方も変わるだろう。実際に長期間使用しないと判断は難しいが、愛犬とのコミュニケーションがよりスムーズになる可能性はある。

ユーザーからは、犬との生活が少しずつ良い形で変わってきたとの評価があるという。精神的な影響で胃腸を壊すことの多かった犬の飼い主からは、愛犬のストレス要因がより的確に把握できるようになったため、健康状態の改善につながったと報告があったそうだ。

ラングレスでは、新たに首輪タイプの製品開発に取り組んでいる。加速度センサーが追加され、活動データも収集することができるようになるそうだ。同社は、より緻密で正確な犬の感情解析が可能になるとしている。この新製品は4月14日よりクラウドファンディングサイトCAMPFIREにて予約受付が開始され、デリバリーは今年の12月を予定している。

《石川徹》

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